男性を見る目がない、女性を見る目がないなどと
恋愛や結婚がうまく行かない理由について、
「相手が悪かったから」
と思っている人って結構いると思うんです。
まあ、確かにそもそも「問題だらけ」と感じる男性と付き合っていて
付き合って少し経ってからやっと冷静に自覚した場合もあるでしょう。
でも、うまく行かないと思いながら、その相手に尽くしてしまったり、
振ることができずに別れられなかったり、
ただ弄ばれて終わってしまったり
最初は仲良くしていたのに喧嘩だらけになってしまう場合、
私は真面目に頑張ってるし
私は相手に合わせようとしているし
私は悪口言ったりしないし
私は相手に優しくしているし
と思って、自分は【まとも】なのに、
相手がそれを「わかってくれない」と思っていたりします。
本当にそうなんでしょうか?
需要と供給が一致することで関係は成り立つ
「類が友を呼ぶ」という言葉がありますが、
恋愛関係においても、類友の関係があるのはある程度正しいです。
そもそも何らかの形で接点があり、恋愛関係が成り立つには
何か共感するところ必要です。
ただ、それよりも恋愛関係で重要なのは【需要と供給】
理由は何でも構いませんが、
見た目が好み
スタイルが好み
人柄が好き
能力が高くて好き
お金持ちで好き
一緒にいると楽しくて好き
体の相性が良くて好き
という需要があり、それを与えてくれる相手がいて、
逆に相手が自分が供給できる何かを求めているから成り立つでしょう。
自分も相手が欲しがる何かを相手に与えているし、
相手も自分にが欲しがる何かを与えてくれている。
それがうまく成り立っているからこそ、関係性は成り立ちますよね。
お店でケーキを売る人とそれを買う人の関係みたいな感じです。
失恋や不仲は需要の過多
需要の過多=相手に求めるものが増えすぎているということ。
一緒にいる時間をもっと作ってほしい
何か愛情表現をもっとしてほしい
もっと優しくしてほしい
というような「何かを与えて!」というものなら思いつくかもしれませんが
もっと1人の時間を作らせてほしい
もっと世話を焼かせてほしい
もっと手抜きさせてほしい
というような、「お互いの関係性が安定しているなら大丈夫じゃないの?」と思うようなことでも
「相手に求めていること」と考えると、関係性が悪化している原因が見つかります。
男性で「相手が重くてしんどい」と言っている人がいたとして、
確かに女性側が「もっと一緒にいて」って思っているかもしれませんが、
それはその男性の方が「1人の時間がほしい」と
勝手に自分のリソースを調整しているかもしれないということです。
女性側は女性側で「相手が一緒にいる時間を作ってくれない」と不満に思っていることになります。
無意識のうちに、どちらが始めたのかはわかりませんが、
需要と供給のバランスがズレることで、
相手に対して「こうしてほしい、ああしてほしい」という状況が出来上がってしまいます。
しかも、それはお互いに感じていることなので、
「相手が〇〇してくれない」とどちらかが思っていれば
もう一方も「相手が〇〇してくれない」と思っているのです。
「私の不満の分だけ、相手も不満を抱いているんだな」
と冷静に考えてみることが重要ですね。
自分の不満を「当然だ」と思わない
自分が相手に不満があって、それをそのまま「不満なんだよ!」とぶつけていると
当然関係は悪化していきます。
それでなくても、すでに相手もあなたに不満を持っているわけですよね。
恋愛中なら、振られる原因になりますし、
結婚生活なら喧嘩ばかりになったり、離婚原因になります。
まあそんなことは言われなくても分かってますよねー。
自分が不満だと思っているということは、
相手も自由に好き勝手にやっているように見えて、内心不満なんです。
ちょっとした罪悪感として感じているかもしれないし、イライラしているかもしれません。
しかも、あなたが不満に感じていたら、
パートナーはそれを敏感に感じてしまいます。
だから、言葉にしなくても、すでに不満は伝わっています。
不満に対処する方法
不満に感じていることが何であれ、
それを不満だと思わなくなったら不満ではなくなります。
「いや、不満に思ってるから困ってるんだけど」と突っ込まれそうですね。
例えば、
「パートナーが自分とのデートの時間を前ほど作ってくれなくなったこと」
に不満を感じているとします。
でも、付き合ったばかりの頃は、
パートナーがデートしてくれる一回一回に喜んでいましたよね?
一回一回に「ありがとう」「嬉しい」って思っていましたよね?
デートの時間が減ったことに怒って不満を感じているということは、
その一回一回に対する喜びが薄れている、
「当然だと思っている」ということなんです。
以前より頻度や時間が減ったから「減ってる!!」と不満を感じていましたが、
そもそもデートが当たり前じゃなかった時には「増えてる!」って思っていたんですよね。
増えてる時は満足していて、減っている時は不満に感じている。
私は大切にされていると感じていたのに、今は大切にされていないと思っている。
今抱えている不満は、「自分が大切にされていない」という不満なんですね。
でも、以前はそのデートが当たり前じゃなかった。
今は頻度は少なくてもデートしているなら、結果的には増えてますよね。
前よりは減っているけど、結果だけ見ると0から増えてる。
「少し前より大切にされてない」と思っているから不満だけど、
冷静に考えてみると、ご飯が食べたい日もあるし、パンが食べたい日もあるようなもの。
仕事や別の用事で忙しいとか、関係が安定してきたから安心しているかもしれませんよね。
今不満に思っていることが
「別に悪いことじゃないのかも」と思えるようになったら、
不満ではなくなります。
もうちょっと一緒にいる時間を作りたいなと思うなら、
不満をぶつけるんじゃなくて、
「この日にデートしたい」って提案するだけで済みますね。
当然と思っているものを見直してみよう
パートナーがいるなら、
「相手があなたのそばにいるのは当然なことではない」と思ってみて。
「当然」の基準が高いところにあればあるほど、基準を下回ると不満です。
テスト90点が当然と思っている人にとっては80点は不満です。
でも、その基準は、あなたがテストで90点以上を今まで取り続けてこれたから、
基準がそこまで上がっているだけで、別に当たり前じゃなかったんです。
今までパートナーが90点を取り続けてくれたから不満を感じているだけで、
80点くらいになっても、別に問題ではないですよね。
たとえ、「洗濯物を洗濯かごに入れてくれない」という不満だったとしても、
「洗濯かごに入れなくても悪くはないよね。
でも、洗濯して欲しいなら自分の責任で入れてね」
って思うだけだと思います。
不満だと思っているから
「ちゃんと洗濯かごに入れてって言ってるでしょ!」と責めることになって
相手も不満が溜まっているのでストライキされてしまいます。
不満からの発言じゃなくなるだけで、相手に伝わるものが変わります。
不満に適切に対処ができれば、
相手のせいにして責めなくて良くなりますし、
相手のせいにして失恋や不仲になることがなくなっていきます。
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