恋愛は【相手】になる人がいるので、
どうしても「相手が悪い」「相手も悪い」と思ってしまいがちです。
でも、恋愛がうまくいっている人は、いつもうまくいっているし、
他の人間関係でもうまくいっているのがほとんどです。
良いパートナーを選んだから上手くいくということも勿論ありますが、
上手くいく人はそうでもない人を選んでも
「良いパートナー」に変えてしまうんです。
恋愛も結婚も自分の心の状態が反映されるものなんですね。
恋愛がうまくいく人ほど、メンタルが安定している
「もう聞かなくてもわかってますよ!」と言われそうですが、
恋愛も結婚も上手くいっている人ほど、メンタルが安定しています。
メンタルが安定しているということは、
- パートナーへの不満を感じていない
- 恋愛やパートナーへ依存していない
- 不安や心配をパートナーへぶつけない
という長期的に関係を築く上で必要なことが揃ってしまうからです。
パートナーへの好意や尊敬を持っている人はもちろん多いと思いますが、
同時に不満や不安、心配、見下しの気持ちを持ってしまいます。
恋愛の初期段階では、好意や尊敬だけで接することができても、
初期を通り過ぎると、相手の嫌なところも見えてきて、
浮気するんじゃないか、蔑ろにされているんじゃないかと不安が出てきます。
好意は誰でも嬉しいですが、一緒に不満や不安をぶつけられてしまうと
信頼されていないと感じるのはもちろん、一緒にいるのが嫌になってしまいますね。
恋愛以外では、友達や会社の人に不満があっても、
不満を目に見えてぶつける人は、いじめでもない限り、ほぼいないと思います。
イメージ的には
他の人から見せられる好意:50%
他の人から見せられる不満:20%
恋人から見せられる好意:90%
恋人から見せられる不満:70%
職場や周りの人からの好意は、パートナーからの好意に比べて少なくても、
不満をぶつけられる、不満を言われる、嫌な思いをさせられることが少ないです。
ただ、パートナーは相手とより向き合っている分、
不満をそのまま抱えてしまい、
パートナー以外からの不満の感覚より超えていってしまいます。
不満が強くなって、好意まで減ってしまうと、
結果的に一緒にいるのが嫌になってしまったり、関係が悪くなってしまいます。
メンタルが安定した性格?
メンタルを安定させたくても、
何をどうすればメンタルが安定するのかわからない人が多いかもしれません。
両親が揃っていて、精神的に安定した親のもとで育たないと、
メンタルが安定しないと思っているかもしれません。
精神の分野で【愛着スタイル】というものがあります。
愛着スタイルは、安定型、不安型、回避型という3つに区分分けされ、
不安型と回避型は両方を持ち合わせている人がいると考えられています。
安定型は名前の通り、愛着スタイルが安定しているので、
メンタルが安定し、人からの好意に対して素直に好意を返せる人です。
不安型、回避型はいわゆるメンヘラのパターンなので、
恋愛関係において、極度に不安になったり、好意を避けてしまうことがあります。
この診断は、育った過程によって形成された愛着スタイルが
その人のメンタルの安定性を左右しているというものなのですが、
たとえ安定型の人でも、どんな時でもメンタルが安定しているかはわかりませんよね。
コンプレックスを刺激された時、
相手が浮気しているかもしれないと感じている時
相手が精神的に病んでしまった時
成長段階で安定した愛着スタイルができたとしても
「自信がない」と感じる分野やコンプレックスを感じていれば
安定した状態でいられません。
医療機関が出しているので、否定するわけではありませんが、
あくまで、「人から好意を示された時にどう反応しやすいか」のパターンであって
メンタルがいつでも安定していて、
恋愛やパートナーシップが必ずうまくいくというものではないと見ています。
なので、メンタルが安定しているかは、性格というより、
普段からどういう考え方のパターンを持っているかや
不安になるようなことがあった時、どうやってバランスを取っているかにかかっています。
①メンタルの安定=不安に対処できる人
結果的に、その時々で自分のメンタルがブレる原因に向き合える人が
心を乱すことなく生活しています。
ある理学部の博士号を持つ人に
「悩みってないんですか?」と聞いたことがありました。
色々と仕事もしているし、家庭も子供もいるので、悩みがあってもおかしくありません。
その質問の答えは
「何が不安なのかの正体を探って、解決方法を考える」というめちゃくちゃ理系な回答でした。
「人間は不安の正体や恐ろしいと思うものの正体がわからないから怖がるのであって、
怖いものを怖いものだと思っているから、幽霊というような怖いものを連想してしまうけど、
もしそれがススキの影だと分かった瞬間に、それは怖いものではなくなるし、
当然、不安にも悩みにもならないよね」
その通りですね・・・。
メンタルがぶれやすい人の特徴として、
何がどう不安なのか、何がどうつらいのか、何が問題なのかを明確になっていないまま
不安を感じているということがありますね。
「パートナーが浮気をしているかも」という問題が浮上してきた時に
大抵の人は、不安な気持ちから、相手を問いただしたり、責めたり、
行動を制限するようなことをして、さらに自分から遠ざけてしまいます。
怖いものの正体をしっかり見るためには
- 私はなぜパートナーが浮気していると思ったのか
- 私はなぜパートナーが浮気をしていると嫌なのか
- 私はなぜパートナーが浮気をしていると困るのか
- 私はなぜパートナーに浮気をされると思っているのか
ということをしっかり自分に質問して、
自分がそのパートナーの浮気が不安な理由や、
浮気されることで失ってしまうものなどの不安を明確にしていきます。
やってみればわかることですが、
かなり不安な気持ちはおさまり、落ち着いてくるので、
悪手になるような、焦って相手を問いただすことはしなくなるでしょう。
②メンタルの安定=自己肯定感の高い人
自己肯定感が高い人も、落ち込むことが少ないので、メンタルが安定しています。
自己肯定感が高いというのは、
今の自分に対しても「いいね」と思えている度合いが高いということです。
逆に、自己肯定感が低い人は、いつも自分にダメ出しをしている人です。
私は顔が可愛くない
私はスタイルが悪い
私は頭が悪い
私は性格が悪い
私は育ちが悪い
私は家庭環境が悪い
私は良い友達がいない
私は良い職場で働いていない
などのいろんな要因に対してダメ出しをしています。
しかも、よく考えてみると、自分をダメ出しするということは、
自分の周りのものにもダメ出ししているということなんですね。
体もその経歴や何もかもが、親や周りの人たちによって与えられたものです。
ある人が自己紹介について話していましたが
「自己紹介をする時に、自分の名前、所属しているところ、
仕事や趣味などいろんな話をすると思うけれど、
そのどれもが【自分の周りにあるもの】なんだよね。
絵を描く時に自分という輪郭を作るために周りに影を描くようなもので、
自分というものを説明する時には、自分を取り囲んでいるものを説明しているんだよ」
と話されていました。
ここで言いたいのは、
自分というものをダメ出ししている時は、
自分の周りにあるものをダメ出ししているということでもあるし
自分の周りにあるものをダメ出ししているということは
自分をダメ出ししているのと同じだということです。
漫画か映画で読んだことがあるかもしれませんが
「僕が好きな君を、君が否定するのは許さないよ」みたいなセリフ。
好きで価値を感じている相手自身が自分を卑下していると、
好きで価値を感じている相手のその感覚も価値観も否定していることになりますよね。
自分をダメ出ししている=周りに対する侮辱
自分に対する賞賛=周りに対する賞賛
だと思ってみてください。
そうすると、自分を卑下する意味がないことがわかりますし、
あなたのパートナーの価値を上げるためには自分の価値を認める必要があります。
自己肯定感を上げることはそんなに難しいことではないんです。
自己肯定感が育っていたら、多少のことが起こっても不安にならないし、
パートナーへの依存心が抜けていっています。
パートナーがたとえどんなことをしても、
自分は素晴らしいと思えているなら何も傷つくことはないんです。
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