陽菜子です。
今回は『投影』についての話になります。
心理学的に使われる投影というのは、すでによく知られています。
しかし、これを現実的に使いこなせている人は少ないというのが現実かもしれません。
『鏡の法則』というタイトルの本がありますが、
現実に起こる家庭内や、他人との人間関係も、
すべて自分の思い込みによって出来上がっているというお話です。
投影が実際に起こしている現実について、話していきます。
人は自分の心を通して、現実や他人を見ている
投影というのは、何らかの物体が別のものに映し出されることを言います。
光に映し出されて、人や物の影ができるような現象です。
心理学で言うところでは、自分の考え方、思い込み、性格的な特徴を
無意識に他人の考えであるかのように考えてしまうことを言います。
例えば、「相手の立場になって考えてみてください」と言われたとき、
友達などのよく知る人ではなく、全然知らない他人の気持ちや考えを推測するのであれば
「もし同じ立場であったら(自分は)こう考えるだろう」という基準で判断してしまう性質があります。
実際、よく知らない人の気持ちや考え方を喋ってもないのに理解することはできませんが、
「自分ならこう思うので、これはしない方がいい」と無意識に考えているのです。
本当にその人物が何を思っているかはわからなくても、
相手を知らないせいで自分の気持ちや考えを基準にせざるを得ないのです。
人以外の場合も同じで、
「世の中は犯罪や汚職、危険なことだらけだ」という思いが自分の中にあれば、
その思いを基準に世の中を見てしまうことで、
犯罪・汚職・危険なことにばかり目が向いてしまい、たくさんあると感じてしまうのです。
恋愛やパートナーシップでの投影
投影は常に機能しています。
彼氏(彼女)が怒っているかも、嫌っているかも、飽きているかも、真剣に考えてないかも。
妻(夫)が浮気しているかも、大切に思ってくれていないかも、興味無くしてるかも。
そういう不安や、実際にどう扱われているかというのは、全部投影から起こっています。
片思いの相手からどう思われているか、なぜ恋愛がうまくいかないか、
なぜなかなか結婚話しが進まないのかも全て投影です。
例えば、付き合っている相手が怒っているのを見せられているならば、
自分自身も何かに怒っているということです。
相手が浮気していると思って不安なのは、
自分が「私は浮気されてもおかしくない」と思い込んでいるからです。
現実的にパートナーに感じていることは、自分の投影であり、
その嬉しくない現実を投影している原因が自分の中にあるということなのです。
個別の事例については、カテゴリ毎に別記事で書くことにします。
投影の実体は自分の中にある
相手や身の回りの現実に投影が起こるというのは、
自分の中に原因となる実体(思い込み・考えなど)が存在しているからです。
よく自分で自滅してしまうタイプの恋愛をしてしまう人は、
自分の中にある思い込みや投影された相手に耐えられず、自分で別れを選んでしまうのです。
人には、確証バイアスというのがあって、
「私は大切にされるような人じゃない」と心の奥で思っていると、
それを証明するような相手の言動ばかりを気にしてしまうのです。
相手が浮気をしているかも、と考えているときには、
「浮気しているかもしれない」と思える言動ばかりが目について、さらに不安になるようなことが起こるのです。
このサイトでは、
こういう自分の欲しくない現実を作っている自分の中に向き合う方法を解説していくつもりです。
不安を繰り返さないように、自分の心の中をしっかり見ていきましょう。
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